検索
Close this search box.

カリウムが高いと言われたら?食事のコツや摂り過ぎ注意の食べ物をご紹介!

カリウムが高いと言われたら

体に必要なミネラルの一つである「カリウム」。

いろいろな食べ物に含まれる栄養素ですが、腎臓病などが原因でうまく排泄できなくなると、血中のカリウム濃度が高くなってしまいます。

「カリウム値が高い」と言われたら、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?

食事のポイントや食べ物の選び方などについて、詳しく解説します。

※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はリーミー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。
カリウムの適切な摂取量は患者さんによって異なります。必ず主治医の指導を受けながら制限しましょう。

カリウムとは?

カリウムとは

カリウムは血液の中に存在するミネラルの一つで、野菜・果物・肉・魚など、様々な食品に含まれています。

血中のカリウムは細胞の働きなどを助けるために使われ、余分なカリウムは腎臓によって尿と共に排泄されます。

しかし、腎機能の低下などが原因で血中のカリウムの量が増えると、カリウム濃度が上がる「高カリウム血症」を発症してしまいます。

腎臓病や高カリウム血症でカリウムの摂取量を減らす必要があると診断された場合は、カリウムを多く含む食べ物を制限する食事療法が必要になります。

カリウムが高くなる原因とは?

カリウムが高くなる原因とは?

血中のカリウム濃度が高くなる原因は様々ですが、主に以下のような原因が考えられます。

腎臓の機能の低下

通常、余分なカリウムは尿と共に排泄されます。しかし、腎臓の機能が低下するとカリウムがスムーズに排泄されなくなり、余分なカリウムが血中に溜まってしまいます。

高カリウム血症の原因として多いのが、腎不全などを始めとする腎疾患です。

薬による影響

高血圧の薬・鎮痛剤・サプリメント・漢方薬などの中には、カリウムの濃度を上げてしまう物があります。過剰な服用は避け、定期的に血液検査を受けたり、主治医の指示に従うことが大切です。

食べ物からの過剰摂取

カリウムは様々な食べ物に含まれるミネラルで、その含有量は食材によって異なります。カリウムが多く含まれる食べ物を日常的にたくさん食べていると、カリウム値が高くなることがあります。

 

カリウムを摂りすぎるとどのような症状が表れる?

カリウムを摂り過ぎるとどのような症状が表れる

血中のカリウム濃度が高いと「高カリウム血症」を発症する恐れがあります。高カリウム血症になると、以下のような症状が表れます。

  • 倦怠感
  • 吐き気
  • 手足のしびれ
  • 動悸
  • 不整脈

カリウム値がそれほど高くない段階であれば、自覚症状はほとんどありません。しかし、中程度になると体に様々な症状が表れます。特に不整脈は厳重な注意が必要で、場合によっては失神や心停止になる危険もあります。

病気を進行させないためにも、定期的な受診や毎日の食事療法が非常に大切です。

カリウムが高いと言われたらどうすればいい?

カリウムは様々な食べ物に含まれる栄養素なので、カリウムの摂取量をコントロールするには食生活の見直しが欠かせません。まずは、そのポイントを見ていきましょう。

適切な摂取量を知ること

例えば、腎臓病と診断された場合でも、カリウムの摂取を制限する必要があるのは、ある程度病気が進行してからです。一般的にカリウムの制限が必要になるのは、カリウム値が6.0mEq/L以上になった場合です。

健康な人とカリウム制限が必要な人とを比較した場合、摂取量の目安は以下の通りです。

  • 健康な人

成人男性:3,000mg以上 成人女性:2,600mg以上

  • 腎臓病または高カリウム血症の人

1日の摂取量を1,500mg以下に抑える

カリウムは体の機能を維持するための大切な栄養素でもあるので、健康な人は一定以上のカリウム摂取が推奨されます。カリウムは不足しても体調に影響してしまうため、制限が必要な場合でも独自の判断で行わず、主治医から適切な摂取量の指導を受けましょう。

カリウムが多い食べ物を摂り過ぎない

カリウムの含有量は食材によってかなり差があります。そのため、カリウムが多い食べ物を効率よく制限することが肝心です。

カリウムを多く含むのは、主に野菜・果物・海藻類などです。また、乾燥させた食材は栄養が凝縮しているため、同じ食材でも生よりカリウムの量が多いケースもあります。

カリウムが多い食べ物の種類をある程度知っておくと、食事の摂り方のコツが分かるようになります。

茹でるなどの調理でカリウムを減らす

カリウムは水に溶けやすい性質を持っているので、食材を水にさらしたり、下茹でしたりすることでカリウムの量を減らすことができます。ポイントは以下の通りです。

  • 生野菜

薄切りや細切りなど、細かく切って水に15分以上さらす。

  • 葉物野菜

3~4分くらい茹でる。よく絞って水気を切る。

  • 根菜類

5~10分くらい茹でる。食べやすい食感になればOK。

下ごしらえに使った水やお湯にはカリウムが溶け出しているため、必ずそのまま捨てましょう。また、食材のカリウムが完全になくなるわけではないので、食べ過ぎに注意しましょう。

関連記事

食事は栄養バランスが大切ということは分かっていても、どの食品にどんな栄養素が含まれているのかよく分からないという人はきっと多いですよね。 そんな方のために、今回は積極的に摂りたい栄養素やおすすめの食品、または摂り過ぎに注意したい栄養素[…]

栄養バランスの良い食事とは

カリウムが高い食べ物とは?

カリウムが高い食べ物とは

カリウムの高い食べ物とは?

カリウムを制限する必要がある場合、食べ過ぎに気をつけたいのはどんな食べ物でしょうか?

ここでは、カリウムの含有量が高い食べ物を食品の種類別に見ていきましょう。

海藻類

昆布・ひじき・わかめ・海苔・あおさなど

海藻類は元々カリウムを多く含みますが、乾燥させた物は栄養が凝縮し、カリウムの含有量もかなり高くなっています。一度にたくさん食べることはあまりないかもしれませんが、食べ過ぎに注意が必要です。

芋類

じゃがいも・里芋・さつまいも・こんにゃく・長いもなど

芋類はカリウムを多く含んでいます。また、茹でても大幅に減ることがないので、食べ過ぎに注意したい食材です。

そして、意外と見落としがちなのはこんにゃくです。こんにゃくはこんにゃく芋を原料とするため、食材の種類としては芋類に含まれます。

野菜

かぼちゃ・切り干し大根・ブロッコリー・ほうれん草・枝豆・にんじん・キャベツなど

カリウムは水に溶けやすいので、野菜を食べる時は水にさらしたり茹でたりしてカリウムの量を減らしましょう。
ただし、かぼちゃのカリウムは茹でてもあまり減らないのが特徴です。下茹でしたかぼちゃも食べ過ぎないようにしましょう。

果物

バナナ・ドライフルーツ全般・アボカド・メロン・柿・ぶどう・桃など

生の果物の中で特にカリウムが多いのはバナナです。患者さんによっては、1本完食するとカリウムを摂り過ぎてしまうこともあるので注意しましょう。

また、ドライフルーツは栄養が凝縮しているので、どのフルーツもカリウムが高めです。例えば、ドライマンゴーや干しあんずのカリウムは生の6倍以上、バナナチップスは3倍以上にも及びます。

野菜ジュース・フルーツジュースにもご注意を

野菜ジュースやフルーツジュースにはいろいろな野菜・果物が使用されており、成分を濃縮しているのでカリウムも多く含んでいます。毎日飲んでいるとカリウム値が高くなってしまうため、要注意です。

豆類・大豆製品

きなこ・大豆・納豆・おから・豆乳・あずき・そら豆・ひよこ豆など

豆類や大豆製品にはカリウムが多い物がいろいろあります。また、良質なたんぱく質を含む食材ですが、腎臓病の場合はたんぱく質の制限も必要になります。

最近ではヘルシーな素材として大豆たんぱくも人気です。加工食品やお菓子などに使用されていることもあるので、原材料をチェックしてから食べましょう。

乳製品

練乳・コーヒーミルク・牛乳・ヨーグルト・アイスクリーム・チーズなど

乳製品にもカリウムが多く、たんぱく質やリンも多いため、腎臓病が進行している方は制限が必要です。

市販の乳飲料には低カリウム・低リンの物もあるので、主治医と相談してから飲むのもおすすめです。

カリウムを下げる食べ物はある?

カリウムを下げる食べ物とは

下げる食べ物はないが、カリウムが少ない食べ物はある

残念ながら、特定の食べ物を食べるとカリウム値が下がるということはありません。

ただ、カリウムが少ない食べ物を選んで食べれば、摂り過ぎを防ぐことができます。

カリウムが少ない食べ物

うどん・白米・もやし・ねぎ・春雨・しらたき・はちみつなど

主食の中では、うどんや白米のカリウムが少なめです。ただし、糖尿病の方は食べ過ぎに注意しましょう。

また、野菜ではもやしやねぎなどが低カリウムです。同じくカリウムが少ない春雨やしらたきなどと一緒に調理して、食べ応えをアップさせてもいいですね。

カリウムが少なめのおすすめレシピ!

カリウムは水にさらしたり茹でたりすると量を減らせます。その性質を活かしたおすすめレシピをいくつかご紹介しましょう。

肉じゃが

じゃがいもやにんじんを下茹でし、流水で洗ってから作る肉じゃが。薄味に仕上げるので、塩分制限が必要な方にもおすすめです。

ふつーの肉じゃが★減塩・低カリウム志向
by si-ze2k

ふつーの肉じゃが★減塩・低カリウム志向

材料(3~4人分)
ジャガイモ / 大1個(正味300g)
ニンジン / 大1/2本(正味150g)
タマネギ / 中1/2(正味90g)
豚肉(薄切りロース) / 5枚(100g)
☆水 / 500ml(500g)
☆グラニュー糖(上白糖) / 大さじ1(12g)
☆本みりん / 大さじ1(15g)
☆顆粒和風だし(だしの素) / 小さじ1/2(1.5g)
だしわりしょうゆ(醤油) / 大さじ1(18g)

レシピを考えた人のコメント
家庭料理の定番「普通の肉じゃが」です。
野菜の下処理と調味料の見直しで減塩・低カリウムに配慮して作りました。
薄味に仕上がっていますので、汁物の代わりにも。

詳細を楽天レシピで見る→

豚バラと野菜のピリ辛味噌炒め

野菜を下茹でして水にさらし、カリウムをカット。豆板醤を利かせて塩分控えめの味に仕上げます。

豚バラと野菜のピリ辛味噌炒め★減塩・低カリウム志向
by si-ze2k

豚バラと野菜のピリ辛味噌炒め★減塩・低カリウム志向

材料(2人分)
豚バラ / 100g
☆キャベツ / 4枚(正味100g)
☆ピーマン / 2個(正味50g)
☆玉ねぎ / 1/4個(正味50g)
ごま油(肉用) / 小さじ1(4g)
ごま油(野菜用) / 小さじ1(4g)
★味噌 / 小さじ2(12g)
★豆板醬 / 小さじ1/2(3g)
★みりん / 大さじ1(18g)
★グラニュー糖(上白糖) / 小さじ1(4g)

レシピを考えた人のコメント
ありふれた味噌味の野菜炒めですが、下茹でによりカリウム除去、豆板醬の辛みを活かして減塩に配慮して作りました。

詳細を楽天レシピで見る→

焼きうどん

うどんはカリウムが少ないおすすめの主食です。野菜を下茹でして水にさらし、カリウムを減らして作りましょう。

ふつーの焼きうどん★減塩・低カリウム志向
by si-ze2k

ふつーの焼きうどん★減塩・低カリウム志向

材料(2人分)
ピーマン / 1個(30g)
ニンジン / 25g
長ネギ / 10cm(15gほど)
キャベツ / 葉1枚ほど(100g)
うどん(冷凍) / 2玉(360g)
豚肉(コマや薄切り) / 100gほど
米油(サラダ油) / 小さじ2(8g)
☆だしわりしょうゆ(醤油) / 大さじ1(18g)
☆本みりん / 小さじ1(5g)
かつお節 / 1パック(2.5g)

レシピを考えた人のコメント
オーソドックスな醤油味の焼きうどんです。
下茹でや水晒し、塩分を抑えて、減塩・低カリウムに配慮しました。

詳細を楽天レシピで見る→

 

カリウム制限された宅配弁当もおすすめ!

食事の度に一つ一つの食材のカリウム量を調べるのは大変なことですよね。そこでおすすめなのは、カリウムの量を制限した宅配弁当です。

カリウム制限された宅配弁当はたんぱく質や塩分なども計算されているので、腎臓病の方でも安心して食べられます。ここでは、おすすめの3社をご紹介しましょう。

ウェルネスダイニング

販売会社名 ウェルネスダイニング株式会社
料理ジャンル 和/洋/中(制限食)
1食当たり 648円〜
送料 無料 ※条件あり
最小注文数 7食
ご飯の有無 ×
到着時の状態 冷凍
購入方法 定期

「ウェルネスダイニング」は制限食の宅配弁当やミールキットを提供する会社です。カリウム制限されているのは、以下の2つのコースです。

たんぱく&塩分調整気配り宅配食

たんぱく質10g以下・塩分2.0g以下・カリウム500mg以下・カロリー300kcal以上に調整した宅配弁当。野菜はカリウムを減らす処理が施され、生姜焼きやハンバーグなど、食べ応えのあるメニューも揃っています。

たんぱく&塩分調整料理キット

たんぱく質10g以下・塩分2.0g以下・カリウム500mg以下・カロリー平均300kcalのミールキット。最短15分・簡単3ステップで作りたての料理を味わえます。

関連記事

ウェルネスダイニングは食事制限が必要な人や健康に気を遣っている人のために、美味しくて健康的な宅配弁当を提供しています。 弁当タイプのほかに、カット・味付け済みの食材が届く料理キットも人気です。 無料で管理栄養士に相談もできるウェ[…]

ウェルネスダイニングの口コミ

Drつるかめキッチン

販売会社名 株式会社クロスエッジ
料理ジャンル 和/洋/中(制限食)
1食当たり 710円〜
送料 無料
最小注文数 7食
ご飯の有無 ×
到着時の状態 冷凍
購入方法 都度・定期
会社ホームページ https://tsurukame-kitchen.com
初回割引・特典 公式サイトはこちら

「Dr.つるかめキッチン」は専門医が監修する宅配制限食です。カリウム制限されているのは「たんぱく質&塩分制限気づかい御膳」。たんぱく質10g以下・塩分2.0g以下・カリウム500mg以下・リン200mg以下に調整されているので、腎臓病の方でも安心して食べられます。

定期コースは28%OFFの価格で送料も無料なのでお得。多彩なメニューが届くので、飽きずに長く続けられます。

関連記事

最近、お弁当を家まで配達してくれる便利な宅食サービスが増えています。共働きで忙しい方が利用したり、テレワークのランチとしても人気があります。 数ある宅食サービスの中でも、制限食に特化したお弁当を販売するつるかめキッチン。塩分やカロリー[…]

Drつるかめキッチンの口コミ・評判

メディミール

販売会社名 ベストリハ株式会社
料理ジャンル 和/洋/中(制限食)
1食当たり 668円〜
送料 880円〜
最小注文数 7食
ご飯の有無 ×
到着時の状態 冷凍
購入方法 都度・定期
会社ホームページ https://medimeal.net
初回割引・特典 公式サイトはこちら

介護施設を運営する管理栄養士チームが手がける宅配制限食「メディミール」。カリウム制限されているのは「たんぱく質&塩分制限食」のコースです。

1食あたりの栄養バランスをたんぱく質10g以下・塩分2.0g以下・カリウム500mg以下・カロリー300kcal以上に調整。全150種類以上もの豊富なメニューが揃っています。

関連記事

「健康に気づかった食事をしたい」「生活習慣病にならないように塩分を制限したい」と、毎日の食事に気をつけたいと思っても、カロリーや塩分を計算するのは大変です。 そんな時に頼れるのがメディミール。制限食に特化したお弁当を販売し、手軽に健康[…]

メディミールの口コミ・評判

カリウム制限された宅配弁当を比較するならこちら!

腎臓病の方向けにカリウムの量を制限した宅配弁当は他にもいろいろあります。こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

関連記事

腎臓病を患う方や人工透析を必要とする方は、食事にも人一倍気を付けなくてはなりません。 自炊での栄養管理は難しいと感じるなら、宅配弁当を利用してみませんか?腎臓病食や透析食を扱う宅配弁当について詳しくご紹介します。 この記事でわか[…]

腎臓病食の宅配弁当おすすめランキング

 

適度なカリウム制限を心がけよう!

カリウムは体に必要な栄養素でもあるので、制限が必要な場合でも適切な摂取量を心がけることが大切です。カリウムが多い食べ物の摂り過ぎに注意したり、調理の仕方を工夫したりして、上手に食事療法を行いましょう。

また、腎臓病向けの宅配弁当はカリウム制限が必要な方に大変おすすめです。食生活の中に取り入れて、楽にカリウム制限してみてくださいね。